以前、3月の大阪でのイベントの後に『ICOCA最強伝説!?』という日記を書いたのですが、その後新たに“SMART ICOCA”と“PiTaPa”を作って先日の大阪でのイベントに臨んだので、その辺のことを書いてみます~。
こいつらが現在僕が所持している交通系ICカードたちです。
左の二つが“ICOCAイオカード(上)”、“SMART ICOCA(下)”
右の二つが“Suica定期券(上:期限切れのためSuicaイオカードとして使用)”、“PiTaPa”です~。
“SMART ICOCA”はJR西日本のクレジットカード“J-WESTカード”を作らなければならず、即時発行とはいかなかったので、3月のイベント帰りには“ICOCAイオカード”を作って帰ったのでした~。
両者の違いは、“ICOCAイオカード”の場合は現金でのチャージのみなのですが、“SMART ICOCA”の場合は現金要らずの『クイックチャージ』ができるのです~(チャージした分はクレジット決済になりますよ)。
ただしJR東日本管内のチャージ機では、ICOCAには現金チャージしかできないので、東京で使うときにはどちらでも変わりませぬ~(^^;;;
そこで、先日の大阪旅行の際に初めてJRのチャージ機で『クイックチャージ』をしてみました。
3000円、5000円、10000円のチャージ金額が選べるようになっていましたよ。
今回は決済日に青くならずにすむように3000円チャージを選択。
現金要らずでチャージができました~(^^)
また、今回の旅で“PiTaPa”も一回だけ使用しました。
なぜなら“PiTaPa”は、1年間一度も使用しなかった場合に維持管理料として1050円引き落とされてしまうからなのです~(TT)
“PiTaPa”は関西の私鉄・地下鉄で利用できる磁気カード“スルッとKANSAI”を発展させたICカードで、今年1月からは前記の“ICOCA”とも提携され、関西地区のJR・私鉄・地下鉄・バスが“ICOCA”でも“PiTaPa”でも利用できる状況になっております~。
しかし、“PiTaPa”は三井住友カードのクレジット契約が必須(クレジット機能がないプレーンなPiTaPaでも同様)なので、場合によっては審査が通らずPiTaPaが作れない場合もあります。
また、僕のように関東での使用も考えると、JR東日本の“Suica”との提携がない“PiTaPa”は若干役不足の感があります。
実際に試してみたのですが、“PiTaPa”でJR山手線(JR東日本管内)の自動改札を通ることはできず、同様に“Suica”で大阪市営地下鉄(PiTaPa利用可能区域)の自動改札を通ることもできませんでした。
これを考えると、“Suica”も現状では東京・大阪両方で使うことを考えるとやっぱり役不足なんですねぃ~。
ちなみに、現状の交通系ICカードの利用範囲はこんな感じです。
東京・大阪の公共交通機関を1枚のICカードで利用しようとした場合、現状では“ICOCA”が最強という結論になるのですが、まだ足りない部分があります。
関東地区の私鉄・地下鉄にはいまだにICカードそのものが導入されていないのです。
この穴を埋めるべく、来年2007年3月に満を持して“PASMO”というICカードが新たに登場します。
これは、現在関東の私鉄・地下鉄等で利用できる磁気プリペイドカード“パスネット”の発展版とも言えるICカードで、既に地下鉄の自動改札機にもICカード対応機がちらほらと見え始めています(もちもんまだ使えませんが)。
ただ、酔っ払いがその改札機にSuicaをタッチしてきて「使えねーぞ!ゴルァ!」などと駅員に文句をつけるケースがあるために、現状ではカード読み取り部分に「R25」等の広告シールを貼っていると、先日のオフ会で鉄道関係者の某氏にうかがいました(^^;;;
この“PASMO”は、3月の導入と同時に“Suica”と相互利用が可能になるので、これ一枚で関東地区のJR・私鉄・地下鉄・バスが利用できるようになります。
というわけで、“PASMO”導入直後の関東・関西のICカード利用範囲予想図はこちら。
この段階では“Suica”と“ICOCA”において、相手地区の私鉄・地下鉄に対応できないながらも、両地区のJRと自分の地区の私鉄・地下鉄の利用が1枚のカードで可能になるので、関東での利用は“Suica”、関西での利用は“ICOCA”と使い分ける必要がありますねぃ~。
ただ、時期は明記されていませんが、“PASMO”には“ICOCA”・“PiTaPa”との相互利用も計画されているそうなので、もしそうなれば将来的には利用範囲がこんな感じになりそうです。
現状での“Suica”と“PiTaPa”の相互利用計画の見通しが不明なので、とりあえずの予想図ですよ。
この場合、関東・関西両方の公共交通機関全てが利用可能なカードは“PASMO”と“ICOCA”ということになります。
また、“PASMO”の電子マネー機能である“PASMO電子マネー”は“Suica電子マネー”との相互利用が可能と東京メトロのニュースリリースにあったので、
■関東地区在住で関西に行く機会が多い → “PASMO”
■関西地区在住で関東に行く機械が多い → “ICOCA”
という住み分けに当面はなりそうです。
引き続き
「PiTaPa」と「Suica」間の相互利用サービスについて準備を進めてまいります
との記載があるので、“Suica”“ICOCA”“PiTaPa”“PASMO”のどれを利用しても関東・関西のほとんどの公共交通機関が使えるという日がいずれ来るのでしょう。
そうなると、あとは個々のカードが持つ付加サービス(ポイントサービス等)や“モバイルSuica”のような利用スタイルで選ぶような感じになるかと思います~。
思えば数年前、大阪のイベントに行った際に現地の友人に“スルッとKANSAI”をはじめて教えてもらった時に、
「一枚の磁気カードで私鉄も地下鉄も乗れるなんて、なんて奇跡的な提携なんだ!」
などとおおいに感動したものですが、あれから時が過ぎ、現在ではJR・私鉄の壁どころか関東・関西の壁までも取り払われようとしているんですねぃ~(^^)