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新 歪んだ愛の形[後編] [Page 5/12]
5 : 衝撃の事件
次の日の竜太は、かなり機嫌が良かった。なぜならこの日は麻衣子に玩具にされないで済む日だからだ。一緒に登校していた正太は、麻衣子がいないだけで竜太はこうも変わるものなのかと少し不思議な感じがした。
そして、昼休みに正太が5年1組の教室へ竜太を誘いに来た時も、彼は満面の笑みを浮かべていた。二人は誰もいない屋上に出た。
「嬉しそうだね、竜太」
「あったり前じゃねえか。あのムカツク女がいなけりゃ嬉しいに決まってんだろ」
そう言うと、竜太は青い空を仰いだ。その肩を正太が後ろからそっと抱く。二人は少し言葉を交わした後、互いの唇を重ね合わせた。
《やっぱりこうでなきゃ》
正太と舌を絡ませながら、竜太はそんなことを思った。唇を離した二人は、早速セックスに入ろうと互いの半ズボンのチャックを下げる。その時、屋上の鉄の扉がギギーッと音を立ててゆっくりと開いた。互いの股間をまさぐっていた二人は慌てて手を引っ込め後ろを向いた。
「二人共あたしに内緒でこんな所でエッチしてたのか。気付かなかったな」
扉の所に立っていたのは麻衣子だった。竜太の顔がたちまち曇ってゆく。正太はこの険悪なムードから逃げ出したい気分になった。
「てめえ…何でこんな所に…」
竜太が麻衣子を睨みながら言った。
「ふふっ、あたしだって週に二・三日じゃ物足りないわ。お昼休みならこうやって毎日できるもんね」
毎日と聞いて竜太は頭にきた。ただでさえ麻衣子の事が嫌なのに、これから毎日弄ばれるなんてたまったものではない。
「ふざけんな!毎日なんて冗談じゃねえぜ!」
竜太は麻衣子に向かって思い切り叫んだ。麻衣子は余裕の表情を浮かべている。
「ふふっ、相変わらずね竜太君は。それがまたいい所なんだけど」
麻衣子はニヤッと笑った。それと同時に校内放送が流れてきた。
『6年2組の田辺正太君、体育更衣室に体操着袋の忘れ物がありました。至急職員室まで取りに来てください。繰り返します…』
「あれっ?おかしいな。ちゃんと教室に持って来たはずなのに」
「自分では持って来たつもりでも、実は忘れていたって事よくあるじゃない」
麻衣子は言った。竜太の顔が一瞬険しくなった。
「そっ…そうだね。じゃあ僕取りに行ってくるよ。竜太は…?」
「俺はここで待ってる!」
竜太は麻衣子に背を向けて大きな声で言った。
正太は険悪なムードから抜け出せると内心ほっとしながら屋上を去っていった。その正太の後ろ姿を見送る麻衣子を、竜太はきつい目つきで睨んだ。
「てめえが仕組んだんだろ。俺と二人っきりになるために」
「そうかしら?まあ正太君もいないことだし、あたし達だけでしちゃおうか」
「やっぱりそれが目的だったんじゃねえか。このスケベ女!」
「あたし言ったでしょ?いつか竜太君の体を奪うって」
そういうと麻衣子は竜太の肩をつかんで屋上の柵に押さえつけた。
「やめろよ!いい気になってんじゃねえぞ!離せよ!」
竜太は必死にもがいていたが、なにせ体が小さいためにすぐ麻衣子に押さえつけられてしまう。
「さあ、そのかわいい半ズボンをいただくわよ」
麻衣子は憎らしいほどの笑顔で竜太に迫ってきた。とっさに竜太は麻衣子の顔に唾を吐きかけた。そして麻衣子がひるんだすきに、今度は逆に竜太が彼女をその場に押し倒した。余りに突然のことだったので麻衣子は何が起こったのか一瞬わからなかった。
しかし、竜太が麻衣子のスカートをめくり始めたところで、やっと彼が何をしようとしているのかがわかった。
「なっ…何のつもりよ竜太君。あたしにエッチする気なの?あんた女の子にそんな事していいと思ってるの?」
必死に抵抗しながら麻衣子は叫んだ。頭のリボンがほどけて、長い髪が扇の様に広がった。今度は竜太の腕が、押し倒された麻衣子の体を押さえつけている。
「じゃあ男にはあんな事してもいいのかよ!」
竜太の言葉に麻衣子は口をつぐんだ。
「今まで俺達がやられてたのはなぁ、てめえに弱みを握られてたせいなんだ。今度はこっちがてめえの弱みを握ってやるぜ」
そう言って竜太は麻衣子のスカートをめくり上げると、その下のパンティーを荒々しく剥ぎ取った。すると、まだ何も生えていないきれいな割れ目が竜太の目の前に現れた。
「何すんのよ!この変態!ドスケベ!あんた達の事みんなに喋っちゃうから!」
「ああいいよ。それならこの事を他の奴らにバラしてやるぜ。桑野麻衣子は処女じゃないってな。でも久しぶりだよなあ女とやるのは」
その言葉聞いて麻衣子はぎょっとした。彼は正太との関係の前にも既に何人かの女子と経験済だったのだ。男の本能をむき出しにした竜太に麻衣子はすっかり怯えていた。
あお向けの麻衣子をひっくり返して四つん這いにさせると、竜太は麻衣子の陰唇に唾を吐きかけ、それから半ズボンを脱ぎ捨てて勃起したペニスを出した。
「きゃっ!やめてっ!許してぇーっ!」
「けっ、誰がてめえなんか許すかよ。俺達と同じ苦しみを味わえ!」
そう言うと竜太は麻衣子の中にいきり立ったペニスを荒々しく差し込んできた。
「うっ!…痛い…助けて…」
麻衣子は涙を流して訴えた。しかし、男の本能に目覚めた竜太には全く聞こえなかった。二人の腿を真っ赤な鮮血が流れ落ちる。死んでしまいたいほどの恥辱と痛みに、麻衣子はついに泣き出してしまった。
「気持ちいいか?いいわけないだろ。嫌いな奴にヤられてケツを振る人間なんかいねえんだよ!」
その言葉に麻衣子はショックを受けた。実は麻衣子は竜太にほのかな恋心を抱いていたのである。そして、彼女はその恋心の裏返しに竜太の体を支配したいと思っていたのだ。しかし、その心は竜太には届かなかったようである。
竜太は麻衣子の体を突きながら、彼女の尻の穴に指を入れた。
「ほら、二本挿しだぜ。痛いか?それとも気持ちいいか?」
笑いながら竜太は言った。麻衣子は何も言わずに首を横に振った。いつの間にか二本になった指が、麻衣子のアヌスを左右に押し広げる。
「今度はこっちに入れてやるよ。俺や正太みたいにな」
「やだぁ!お願い許して…お願い…」
麻衣子は必死に哀願した。その姿は、今までの麻衣子と比べるとはるかに惨めなものだった。麻衣子の体から荒々しく竜太のペニスが抜かれ、今度はアヌスに挿入された。
「やめ…て…」
麻衣子は強姦されているくせに徐々に感じ始めている自分の体が死ぬほど憎かった。今、好きだった竜太と体は一つになっている。でも彼の心は…。だんだん混乱してきたが、痺れるような快感に飲み込まれ、頭がボーッとしてきた。
「お前ん中って正太と同じだ。暖かくて…柔らかくて…俺もう限界だ。中に出すぜ。こっちの穴なら妊娠しないだろ」
「えっ?やだやだ。やめてぇー」
我に返った麻衣子は必死に叫んだ。
「どうだ。俺達の気持ちがわかったか。わかったらもう二度と俺達には近づくな!」
そう叫ぶと竜太は麻衣子の腹の中に熱いスペルマをぶち込んだ。ペニスが引き抜かれると、アヌスから噴き出した白い粘液は、麻衣子の真っ赤なロストバージンの証と混ざり合い、何ともいえない色になっていた。
「気持ち良かったぜ…麻衣子」
竜太は服を着ると、泣き崩れる麻衣子にポケットティッシュを投げてやった。しかし、麻衣子はそれを使わずに自分のハンカチで股間の体液を拭いていた。
そこへ何も知らない正太がやってきた。正太は下半身血だらけの麻衣子を見て、あっと声を上げた。麻衣子はうずくまって泣いている。
「竜太!一体桑野さんに何をしたの?」
「へへっ、こいつに口止めしてやったんだ。もう恐いもん無しだぜ」
「口止め?」
正太は不安そうな顔で訊いた。
「こいつを犯してやったんだよ」
「ええーっ?」
正太はびっくりして二・三歩あとずさりした。
「そ…そんな事したら…」
「大丈夫だって。俺がボロボロにしてやったから。正太にだってもう話しかけてこないだろ。なっ?桑野さん?」
竜太は意地悪そうな笑みを浮かべながら、足元でうずくまっている麻衣子に向かって言った。彼女は嗚咽を漏らしている。
「俺達にはもう近づかないだろ?」
竜太はもう一度大きな声で麻衣子に言った。麻衣子は竜太と正太を睨み上げ、寒気がするほどの低い声で呻いた。
「覚えて…いなさいよ」
そしてパンティーとスカートをはき直すと、よろめく足で屋上から去っていった。
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