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特別読み切り 正太のプール日記 [Page 1/1]
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今日は、竜太に誘われて室内プールに泳ぎに行った。
竜太が僕を誘うときはいつもエッチな事をするんだもん。だから今日は竜太のペースに流されないようにしっかりしなくちゃ。
竜太は待ち合わせの時間に15分も遅れてきた。
「悪ィ悪ィ。海パンに穴が開いててさぁ、代わりのやつ探してたんだ」
だってさ。もう、見え見えのうそ。竜太って待ち合わせに遅れるといつも見え透いた嘘をつくんだ。別に僕は怒ってないのに。
受付にお金を払うと、竜太は一目散に更衣室へ飛んでいった。
「早く来いよ正太。ほらほら」
竜太が更衣室の入り口で叫んでいる。やっぱりエッチなことしたがってるんだ。だって今日の竜太はいつになくせかせかしてるんだもん。
「何やってんだよ正太!早くしろよ!」
竜太が足踏みしている。僕はじらすためにわざとゆっくり受付にお金を払った。
「おまたせ、竜太。それじゃあ着替えよう…」
僕が言い終わるよりも早く竜太は僕の腕を引っ張って更衣室に連れ込んだ。
「さあ、着替えようぜ」
僕は、まず上着とシャツを脱いで、それからプール袋の中からバスタオルを出して腰に巻いた。竜太はやっぱりスッポンポンで着替えている。僕がバスタオルの中の半ズボンとパンツを脱いだとき、竜太の鋭い視線を感じた。
あぶない!と思ったときにはもう遅く、竜太の手は僕の腰のバスタオルをはぎ取っていた。僕はとっさに前を隠した。
「やめてよぉ。他の人がいるんだから…」
僕が言っても、竜太は知らんぷりで僕のタオルと自分のチンチンを振り回している。
「ヘヘーン。返してほしけりゃここまで取りに来いよ」
僕は竜太を追いかけようとした。でも竜太はスッポンポンのままで向こうまで行っちゃったんだ。
このままフルチンで追いかけるよりは、先に水泳パンツをはいちゃったほうがいいなって思って、僕は袋の中を探った。でも入ってないんだ。水泳パンツが。出かける前にちゃんと確認して入れたはずなのに。
「なんで追いかけてこねえんだよ。俺一人で恥ずかしかったじゃねえか」
竜太が赤い顔で戻ってきた。その手にはタオルと一緒にしっかり僕の水泳パンツが握られていた。
「あーっ!僕のパンツ。いつのまに」
「お前が服脱いでる隙に取っておいたんだ」
「ひどいや。早く返してよぉ…」
竜太は僕の困った顔を見て、ニヤニヤしている。
「返してほしいんなら……やらせろよ」
「えっ?」
僕は胸がドキドキしてきた。やっぱり竜太のペースにはまってる。もうどうしようもないよ。でも、こんなところでエッチするなんて。他にも着替えてる人がいるのに…。
「ヘヘッ、冗談だよ冗談。ほら海パンは返すぜ」
竜太は僕に水泳パンツを返すと見せかけて、僕のチンチンをつまんできた。あっ!そんな事したら…。
「へへっ、ボッキしてきたな正太。さあ早く海パンはけよ。プールに行こうぜ」
竜太のいじわる。僕は中腰のままでじっとしていた。竜太はもう自分の水泳パンツをはいている。
僕は勃っちゃったチンチンをなんとか鎮めると、水泳パンツをはいてプールに向かった。プールには家族連れがいっぱいいて、すごく混んでいた。プールサイドで待っていた竜太は、僕を見つけると手を振った。
「おい正太、ボッキはおさまったか?そんじゃさっそく泳ごうぜ」
と言うと早速、竜太はプールに飛び込んだ。僕は胸とお腹に水をかけてからゆっくりと入った。
「よーし、鬼ごっこしようぜ、お前が最初オニだからな」
竜太はプールの壁を思い切り蹴ると、勢い良く泳ぎ出した。僕はもっとゆっくり泳ぎたかったんだけど、仕方がないから竜太を追っかけて泳ぎ出した。でも竜太は泳ぐのがすっごく速いんだ。全然追いつけないよ。
「ヘッヘーン、オニさんこちら」
竜太は手を叩いてまた泳ぎ出した。僕は一生懸命追いかけたんだけど、とにかく泳いでる人がいっぱいいてうまく泳げないんだ。
「竜太ー、どこにいるのー?」
僕はついに竜太を見失ってしまった。しばらく辺りを見回してみたけど竜太はどこにもいない。僕があきらめかけたとき、誰かにいきなり足を引っ張られた!
「やっ…やめてよぉ…離してよぉ…」
僕は半分溺れながら水の中の人影を見てみた。やっぱり竜太…じゃない!見たこともない中学生くらいの怖い男の人が僕の足を引っ張ってたんだ。
「たっ…たすけ…助けてぇ!」
僕は手足をばたつかせながら必死に叫んだ。でも周りが騒がしくて誰も気づいてくれない。変な味のするプールの水をいっぱい飲んで、僕は半分溺れてかけていた。
「竜太ぁ!助けてぇ!」
僕は最後の力を振り絞って叫んだ。だんだん気が遠くなっていく。その時、僕の足を引っ張る手が離れた。
「この野郎!俺の正太に何しやがるんだ!」
竜太だ!竜太が助けに来てくれた!体の大きな中学生に噛みついたりして必死に戦っている。
「竜…太…」
僕は安心して一気に力が抜けた。体が水の中に沈んでいく…。
ここは…プールサイド?僕は助かったみたいだ。うつろな意識の中で誰かの顔が近づいて来るのを感じた。鼻がつままれ、唇から誰かの息が吹き込まれる。
「ゲホッ!ゲホッ!」
僕は胸の中の水を吐き出した。そしてまた僕の中に暖かい息が吹き込まれる。一体誰だろう。意識がはっきりしてきた。僕のそばにいたのは…竜太だった。すごく不安そうな顔をしている。
「竜太…」
僕の声を聞くと、竜太は僕の顔をのぞき込んだ。
「正太、大丈夫か?変な奴は俺がやっつけてやったからな」
「ありがとう。でも人工呼吸なんてどこで覚えたの?」
「昨日テレビでやってたやつを真似してやってみたんだ。本当にうまくいくとは思わなかったぜ」
「真似って…それじゃもし失敗してたら…」
僕は真っ青になった。
「へへへっ、まあ助かったんだからいいじゃねえかよ。これはおまけ」
そう言うと、竜太は横になっている僕にいきなりキスをしてきた。しかも舌まで入れて。だめだよそんな事したら。ほら…また…勃っちゃったじゃないかぁ…。
「もうこんなに元気になってら。これならもう大丈夫だな」
竜太が僕の水泳パンツのふくらみを見て笑った。今日は竜太の事を見直しちゃったな。
* * *
プールから上がって僕らは更衣室に戻った。僕はロッカーから服の入った袋を出すと、バスタオルを腰に巻いて水泳パンツを脱いだ。するとまた竜太の鋭い視線。僕は腰のバスタオルをしっかりとつかんだ。すると竜太は、今度は僕の袋からパンツを引っ張り出した。
「ヘヘーン、返してほしかったら取りに来いよ」
竜太はチンチンと僕のパンツを振り回しながら言った。やっぱりこれが竜太なのかなぁ。
「あっ!」
竜太の手から僕のパンツが飛んでロッカーの上に乗っかっちゃった。もーっ、どうするんだよぉ…。
「悪ィ悪ィ。まぁノーパンで帰ればいいじゃん」
まったく竜太は。もう仕方がないからパンツ無しでそのまま半ズボンをはいた。なんかゴワゴワしてて気持ち悪い。でも…なんだか…。
「どうだ正太、はき心地は」
竜太が半ズボンの上から僕のチンチンを握ってきた。そして裾から指を入れてきて…。竜太の狙いはこれだったんだ。
「もう…竜太のエッチ」
「その照れた顔…かわいいぜ」
竜太が僕の耳元でそっとささやいた。
あっ…また…勃っちゃったよぉ…。
お・わ・り
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