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新 歪んだ愛の形[中編] [Page 2/8]
2 : 再会、そして・・・
「じゃあな、正太」
「うん、また明日も…」
正太は竜太に別れを告げると家路を急いだ。最近は日がどんどん短くなり、竜太との情事が終わる頃にはいつも日がとっぷりと暮れていた。
自分の家の前で、正太はばったりと明美に出くわした。正太を性の世界に引き込み、そしてその正太をあっけなく捨ててしまった張本人だ。
正太は明美の顔を見るとすぐに目を背けた。明美に捨てられて以来、彼女とは全く口を聞いていない。
「あら、正ちゃんじゃないの、久しぶりね。竜太からいつも話は聞いてるわ。相変わらず楽しんでるそうじゃない」
「…もうお姉ちゃんには関係ないよ」
「そうね。私だって今好きな人がいるんだもん。あなた達のことなんて興味無いわ。でもね、いつまでもその関係が続けられるなんて思わないほうがいいわよ」
「ど…どうして…」
その理由を正太が知らないはずが無かった。男の子が好きだなんて絶対に認められるはずが無い。しかし正太はむきになっていた。
「でも…僕達は本気で愛し合っているんだ。僕、竜太を信じてる。だから…竜太だってきっと…」
正太は自分が何を言っているか分からなかった。今までずっと心の奥で不安に思っていた事を明美に見透かされて前後不覚になっていたのだ。
「ふふっ、わかったわ。勝手にやりなさいよ。私はどうなったって知らないから」
明美は高らかに笑うと、自分の家に入っていった。一人取り残された正太は、怒りと不安に打ち震えていた。
《竜太…》
正太はポケットから玄関の鍵を出すと、それを鍵穴に差し込んだ。正太の家は両親共働きなので、平日に家族の中で最初に帰宅するのはいつも正太なのである。
家に入ると、正太は自分の部屋がある2階へ急いで駆け上がって行った。
鍵の掛けられた真っ暗な自分の部屋の中で、正太はランドセルを投げ捨てて全裸になった。そして机の上に置いてあったスティック糊の容器を取ると、それを口にくわえてベットに座り、ゆっくりと両腿を開いた。
そして両方の手で自分の膝を持ち上げ、アヌスを露出させた。竜太とのセックスの余韻が残るその蕾から、竜太に注ぎ込まれたスペルマが流れ出した。正太はその一滴を指ですくうと、自分のペニスに塗り付けた。正太の頬を涙が伝う。
《竜太…僕…恐いよ…》
言いようのない不安をかき消そうとするかのように、正太は口にくわえていたスティック糊の容器をアヌスに挿入した。固く冷たいそれは正太の奥深くを貫き、クチュクチュと音を立てている。
「竜太ぁ…好き…好きだよぉ…。はあっ…はあっ…」
実は、正太が自分の意思でオナニーをしたのはこれが生まれて始めてだった。よほど明美の言葉に動揺したのだろう。うわ言のように竜太の名前を呼びながら、正太は何かに取り憑かれたかのように乱れていた。
左手はスティック糊の容器でアヌスを犯し、右手は堅く勃起した自分のものをしごいている。どんどん流れ出す愛液が、正太の手をつたってベッドのシーツを濡らしていた。
正太は涙を流しながら必死に自分自身を犯していた。心をむしり取られるようなこの不安に打ち克つ為にはこの方法しかない。それが正太の出した結論だった。
「ああうっ!」
正太の腹に大量のスペルマがぶちまけられた。
荒い呼吸の中、正太は激しい睡魔に襲われた。そして彼はそのまま深い眠りに引きずり込まれた。小さな手の中で威勢を誇っていたペニスが小さく縮んでいく…。
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