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新 歪んだ愛の形[前編] [Page 4/7]
4 : 学校にて
次の日、秋晴れの空とは裏腹に、学校へ向かう正太の足取りは重かった。竜太が自分と違う学校に通っていたら、それだけが彼の唯一の望みだった。
6年2組の窓際にある自分の席に着くと、正太の友達が近づいてきた。
「おい正太、5年のチビがお前に渡してくれってこの紙切れくれたんだけど」
「あ…ありがと…」
正太は震える手でその手紙を受け取った。そこには汚い字で『昼休みに屋上に来い』とだけ書かれていた。
正太は絶望に打ちひしがれた。竜太は正太と同じ小学校に通っていたのだ。正太は呆然と立ち尽くした。その時、教室の戸が開き、担任が入ってきた。正太は慌てて手に持っていた紙切れをクシャクシャに丸めてごみ箱へ放り投げた。
一限目の授業が開始された。
授業中も正太の心は上の空だった。ふと窓の外を見ると、向こうの校舎の音楽室でも授業をしていた。正太はその窓のむこうに意外な人物を見つけた。竜太である。彼も正太に気付いたらしく、軽く手を振った。そして中指を立ててニヤリと笑った。
正太はドキッとした。彼の脳裏に昨日のことが鮮やかによみがえった。すると途端に彼の股間が、意に反してムクムクと膨らんできた。
《だめっ!授業中なのに。でも…でも…》
正太は目を固く閉じ、小刻みに震えていた。
「おい田辺、具合でも悪いのか?」
担任の川田に声をかけられ、正太はハッとした。
「はい、先生ちょっとトイレに…」
とっさに正太は膨らんだ股間を押さえ、前かがみになりながら教室を出た。
トイレは教室のすぐ近くにある。正太はそこで勃起したペニスを抑えようと思った。
しかし、廊下の途中に竜太がいた。彼は昨日と同じ格好で、裸足に上履きを引っかけていた。
「竜太…くん…なんでこんな所に…」
正太は震える声で尋ねた。
「へへっ、向こうからずっと見てたんだぜ。お前授業中にボッキしてただろ。我慢できなくてオナニーか?それとも…俺にヤラれたくてここに来たのか?」
「ち…違うよ…ただちょっとトイレ…」
「何?トイレだって?それじゃ一緒に行こうぜ」
竜太は嫌がる正太の腕を無理矢理引っ張ってトイレにつれ込み、二人で個室に入って鍵をかけた。
「へへっ、さあ早くズボンとパンツを脱いでケツをこっちに向けろよ」
正太は言われるままにした。開放されたペニスは上を向いて脈打ち、その先端は濡れて光っていた。
「これからどうするの?」
「決まってんだろ。こうすんだよ」
竜太は半ズボンの前を開けて自分のものを出し、それを唾で濡らして後ろから正太の中に挿入した。竜太の体温がアヌスを通じて自分の中に入ってくるのを正太は感じた。
「ああっ!」
正太の声は、トイレじゅうに響いた。
「あんまし声を上げると教室の方に聞こえるかも知んないぜ」
その言葉に正太は口をつぐんだ。
交互に来る痛みと快感を必死にこらえていたその時、トイレのドアが開いた。誰かが小便をしに来たらしい。竜太の動きが止まり、正太は一瞬ほっとした。しかし、いきなり竜太がピストン運動を再開した。しかもさっきよりも強く、激しく。
「ううっ!」
正太は低く呻いた。体を突き抜けるような快感が走り、今にも声を上げそうになった。正太は右手で口を塞いだ。激しいピストン運動はまだ続いている。正太のペニスの先からは、溢れんばかりに透明の液が流れ出していた。
トイレのドアが再び開き、小便をしていた人は出ていった。
「…いじわるぅ…」
正太が、えぐっえぐっとしゃくり上げながら言った。
竜太には、その様子がなぜか愛しく感じられた。
「偉い。よく耐えたな。ごほうびにお前のチンポを擦ってやる」
前かがみになっている正太のペニスを、竜太はおもむろにつかんでしごき出した。
「あっ…あん…」
正太にはもう抵抗する力はなかった。体中の力が抜け、下半身に熱いものが込み上げてきた。
「ああっ!」
発射は二人ともほぼ同時だった。正太のスペルマは便器に、竜太のは正太の体内にそれぞれぶちまけられた。二人は授業終了のチャイムを聞いた。
「昼休みにもちゃんと来いよ」
竜太はそれだけ言い残して行ってしまった。個室の中では、正太がまだブリーフを上げているところだった。
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